県は2日、少子化対策推進委員会を県庁で開き、今年度当初から県庁各部局で策定に向けて協議してきた子育て支援の基本計画「ふじさんっこ応援プラン」の成案をまとめた。今年度末に公表する。子育てに関する教育や仕事、防犯などあらゆる分野の県庁担当者や有識者で策定。「子育ては尊い仕事」を基本理念に、平成29年の合計特殊出生率を2にすることを目指し、子育て支援や結婚支援、幼児期の教育の推進、虐待防止の充実などを掲げている。

 同プランは、来年度から5年間の県次世代育成支援対策行動計画として位置付けられており、子供を取り巻く家庭や学校、地域、職場などすべてを対象としている。

 合計特殊出生率を2にすることや「自分の住んでいる場所は子供を産み育てやすい」と感じる人を30年に80%にすることなど23の数値目標を設定。社会全体が出産や子育てを支援する気運を情勢し、子供と子育てを大切にする社会の実現を目指す。また、幼児の教育や保育の推進、社会的養護体制の充実、子供の安全の確保などにより、子供の目線に立った子育て環境実現を目指すとしている。

 同プランの幼児教育充実に向けて、県教委では来年度、幼保で連携した就学前児童の教育を支援する施設を掛川市の県総合教育センター内に立ち上げる。同委員会に出席した山崎泰啓教育次長が明らかにした。


引用元:
合計特殊出生率「2」目指し静岡県が子育て支援計画(産経ニュース)