この20年で、不妊治療により生まれる子の健康状態が大幅に向上していることが、新たな研究により報告された。早産や低出生体重のほか、死産や生後1年以内の死亡も減少しているという。この研究は「Human Reproduction」オンライン版に1月21日掲載された。

デンマーク、コペンハーゲン大学のAnna-Karina Aaris Henningsen氏は、「20年間で、早産や超早産のリスクに著しい低下がみられた」と述べている。医療の進歩や医師の技能も寄与しているが、改善の主な理由は、1回の処置で移植する胚を1個のみとする方針によるものだと研究著者らはいう。胚を1個だけ移植することにより、多胎分娩や減胎手術を避けることができるとHenningsen 氏は説明している。

今回の研究では、デンマーク、フィンランド、ノルウェー、スウェーデンで1988〜2007年に不妊治療で生まれた単生児6万2,000人強および双生児3万人弱のデータを、不妊治療なしで生まれた単生児35万人超および双生児約12万3,000人と比較した。

その結果、不妊治療により妊娠した単生児では、低出生体重児(2,500g未満)や極低出生体重児(1,500g未満)が減少していることがわかった。また、死産や生後1年以内の死亡率は不妊治療で生まれた単生児および双生児のいずれでも低下していた。スウェーデンで不妊治療により妊娠した単生児および双生児の早産率は、1988〜1992年の約28%から、2003〜2007年には13%に減少した。さらに、不妊治療による双生児出産の数も1989年から2007年までにほぼ半減した。

「実験室での技術的技能と、医師の臨床的技能がともに向上しているほか、実施する卵巣刺激も穏やかになっている」とHenningsen氏は述べ、ホルモン治療や検査技法も改善されていると付け加えている。「この知見から、この20年で不妊治療の件数が大幅に増加している一方、単生児を中心に、生まれてくる子の健康転帰も大きく向上していることが確信できる」と同氏は述べている。(HealthDay News 1月20日)

http://consumer.healthday.com/caregiving-information-6/infant-and-child-care-health-news-410/dramatic-improvement-in-health-of-children-born-with-advancd-fertility-treatments-695625.html Copyright © 2015 HealthDay. All rights reserved.

引用元:
不妊治療で生まれる子の健康転帰が向上(健康美容EXPO)