陣痛が始まり出産が迫った女性を、安全に病院まで送る「ゆりかごタクシー」の取り組みが今春、滋賀県全域に広がる見込みだ。30日に県タクシー協会などが守山市内で開いた研修会には、従来対応していなかった高島市などからタクシー乗務員ら約60人が参加。5人以上の乗務員が研修を受けるなど条件を満たした認定営業所が各地に増え、4月から県全域でサービスできる態勢が整ったという。
 ゆりかごタクシーは、出産後の女性を支援するNPO法人「マイママ・セラピー」(大津市)の発案で、2013年10月に大津市や草津市など湖南エリアでスタートし、14年10月に彦根市エリアに拡大。利用を希望する女性は出産する病院や予定日などを事前に登録し、陣痛が始まった際は、助産師から妊婦への接し方を学んだ配車担当者や乗務員が移動をサポートする。
 同協会によると、これまで1300人以上が登録し、うち約2割が出産や検診で利用したという。助産師で県看護協会の梅本範子さんは「出産直前まで働く女性が増え、また、身近に頼れる人がいないケースもある。妊婦さんから心強いとの声を聞く」と言う。
 湖北や湖西などでは研修を受けた乗務員が不足していたが、この日の研修会を終えて3カ所に新たな認定事業所ができ、県全域を網羅できるようになった。高島市のタクシー乗務員泉和年さん(62)は「積極的に手伝いたい」と話した。
 県タクシー協会などは3月に各市町の担当者や救急、病院関係者向けに説明会を開き、4月1日からのサービス拡大を目指す。ゆりかごタクシーの問い合わせは同協会TEL077(585)8261。

引用元:
出産時タクシー、4月から滋賀県全域に 安全に病院へ(京都(京都新聞))