前立腺がんや卵巣がんをはじめとしたがんに対して、BRCA1/2遺伝子の突然変異の起きている場合に、「オラパリブ」と呼ばれる新しい薬が有効である可能性が示された。
イスラエルのシバ医療センターを中心とした研究グループが、ジャーナル・オブ・クリニカル・オンコロジー誌で2015年1月20日に報告している。
前立腺がんでは半数が改善
オラパリブは飲むタイプの抗がん剤だ。
「ポリ(ADP-リボース)ポリメラーゼ阻害薬(PARP阻害薬)」と呼ばれる種類に当てはまる。BRCA1およびBRCA2(BRCA1/2)という2つの遺伝子に突然変異が起きている乳がんと卵巣がんに対して効果を示すと見られている。
正常であれば、BRCA1とBRCA2はがんを抑え込んでいる。突然変異が起こすことでがんの増殖を促す変化が起きる。オラパリブはがん細胞のDNAの修復を抑えてがんの増殖を止めようという薬だ。
研究グループは、BRCA1/2遺伝子の突然変異が関係するがんで再発した人を対象にオラパリブの有効性と安全性について評価した。
幅広いがんに効果
その結果、計298人の患者が治療を受けて評価対象となった。
がんに対する反応の見られた割合は、全体で26.2%(298人中78人)だった。
卵巣がんでは約3割(193人中60人)、乳がんで1割強(62人中8人)、膵臓がんで2割強(23人中5人)、前立腺がんで5割(8人中4人)だった。
最も多かった有害事象は疲労感、心臓に影響が出る悪心、嘔吐。グレード3以上の重い有害事象は患者54%で報告され、貧血症が最も多かった(17%)。
さらなる検証に進むことになりそうだ。
酸化ストレスから赤ちゃんと母親自身を守るために妊娠中はビスフェノールAにさらされないよう注意するとよいという。
引用元:
「オラパリブ」、卵巣がんや前立腺がんに効く新しい薬、イスラエルのグループが報告(Medエッジ)