県は、児童虐待の防止などに取り組む児童家庭支援センターを済生会宇都宮乳児院(宇都宮市)と児童養護施設養徳園(さくら市)の2カ所に新年度、開設する方針を固めた。施設を運営する社会福祉法人と委託に関する協議を進めており、県内では初の設置となる見込み。新年度当初予算案に2612万円が盛り込まれる見通しだ。

 児童家庭支援センターは、児童虐待の恐れなど子どもの養育に不安がある家庭を対象に、専門的な支援を行う民間機関。運営費は国と県が負担する。

 センターの開設には、児童福祉司や社会福祉士の資格を持つ職員や心理学の専門家ら3人のスタッフを配置することが条件。親や児童からの電話相談や個別の面談に応じるほか、児童を預かる「ショートステイ」の利用も受け付ける。県内3カ所の児童相談所や市町と連携しながら、家庭訪問などによる支援も検討する。

 全国児童家庭支援センター協議会によると、センターは1997年の児童福祉法改正以降、全国各地に設置され、現在36道府県に104カ所あるが、県内には1カ所もなかった。県は、県内の乳児院や児童養護施設の中から、施設の規模や人員、立地などを基に、2カ所を決めたという。

 県こども政策課の担当者は「専門家がそろう民間機関なので、市町や児相では対応しきれなかった細かい支援ができるのではないか」と話す。(岩佐友)



引用元:
栃木)児童虐待防止に新施設 宇都宮とさくらに設置へ(朝日新聞デジタル)