『妊娠』するにはどうすればよいかについて、子どもの頃の保健体育の時間で最初に触れた人は多いと思います。
その頃の説明をしっかり理解し、大人になっても覚えている人はどれくらいいるでしょうか。妊娠は、男女が性行為をすれば出来るものではありません、そこにはとても神秘的な流れがあります。
ここでは、「生殖」、つまり妊娠と出産の仕組みの不思議についてみてみましょう。
◆卵子と精子の出会いの場は、管の中!
卵子は排卵により、ほんの一瞬ですがお腹の中に飛び出し、卵管の先にある卵管采というイソギンチャクのような部分で、巧妙にキャッチされます。
卵管采に上手くキャッチされた卵子は、およそ10?の卵管の中を進んでいきます。卵管の内側には「せん毛」と呼ばれる動く毛並のようなものがあり、これが卵子を子宮に向けて転がしているのです。
さて、ちょうどタイミングよく精子が子宮を通りぬけて卵管まで到達すると、卵子と出会います(受精)。受精卵は、子宮へ着床することで妊娠が成立しますが、卵管の中で着床した状態を子宮外妊娠といいます。卵子が精子と出会わないまま子宮まで辿りついてしまうと、生理となるわけです。
◆子宮外妊娠って?
何らかの原因で受精卵が卵管の中などにくっ付いてしまうことがあります。これを異所性妊娠(いわゆる子宮外妊娠)とよびますが、この状態では狭い卵管の中で細胞分裂を繰り返し、卵子が成長してしまい卵管が破裂することがあり、とても危険です。
例えば市販の妊娠検査薬などでは妊娠の反応があるものの、子宮内に受精卵(まだとても小さな胎芽とよばれる赤ちゃん)が見えないことがありますが、この時には子宮外妊娠が疑われます。尿検査で妊娠兆候がみられるというのは、受精卵が作り出すヒト絨毛性ゴナドトロピンというホルモンが、体内に増えているため尿から確認できる状態です。
しかし子宮内にきちんと着床していないと超音波検査などでは受精卵(胎芽)が確認できません。そのためこの受精卵は赤ちゃんとしては成長できないのです。
◆すべてがそろってはじめて妊娠できる
妊娠が成立するまでにはいくつかの重要な過程がありますが、
・まず卵子がきちんと排卵されていること
・排卵された卵子がきちんと卵管に入ること
・卵管の中を卵子がしっかり通過できること
・受精卵が子宮にしっかり着床できること
などがあります。
男性側でいえば、精子が必要な数そろっていること、卵子と出会うための運動能力が備わっていることが必要です。
引用元:
妊娠と出産にまつわる10の不思議な物語(ヘルス(Mocosuku Woman))