県内の産科医療施設は減少傾向にある。医師の負担軽減と医療の安全性確保のため、医師を市部の中核病院へ集約する方向にあるためだ。黒石病院が3月に産科を休止した場合、県内で産科医療施設があるのは青森、弘前、八戸など8市町のみ。産科施設がない自治体は32市町村に上る。
県の資料によると、県内で分娩(ぶんべん)を取り扱っているのは2014年10月1日現在、公立・公的病院11、民間病院2、民間診療所16の計29施設。黒石病院が休止すれば28施設となる。06年4月1日現在では公立・公的病院12、民間病院3、民間診療所24の計39施設があり、単純計算で最近9年で11施設が減少したことになる。
過去10年で見ると、公立・公的病院では、野辺地病院と七戸病院の上十三地域の施設が05年、お産を取りやめた。07年には青森労災病院(八戸)、弘前市立病院の産科が休止した。十和田中央病院は10年10月から分娩を取り扱っていない。
民間診療所(開業医)では、高齢化などを要因として、八戸地域の開業医の減少が顕著で、06年4月現在で6施設あったものが、現在は2施設に減っている。
県産婦人科医会の蓮尾豊会長は「産科を目指す若い医師が増えているが、まだ十分とは言えない。高齢により分娩をやめる診療所もある。各市町村に分娩施設があるのが理想だが、限られた医師数の中では、医師を拠点病院に集めなくてはならなくなっている。市町村単位ではなく、地域全体で妊婦や患者に対応しなければならない」と語った。
引用元:
産科“過疎”深刻/産科医療施設あり8市町だけ/青森県(青森(Web東奥))