妊婦が感染すると赤ちゃんに難聴や精神遅滞、運動障害などを引き起こす恐れがあるサイトメガロウイルス(CMV)について、厚生労働省研究班が妊婦への指導法や診断・治療上の対応を詳細に示した初のマニュアルを作成し、日本産科婦人科学会を通じて全国の産婦人科医に配布した。
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 CMVはありふれたウイルスで、健康な人が感染しても、ほとんど症状は現れない。しかしCMVに対する免疫(抗体)のない女性が妊娠中に初めて感染すると、約40%の確率で胎盤を通して胎児に感染する。

 感染しても多くは正常に発達するが、時に脳や聴力、視力などに障害が出ることがある。日本ではかつて妊婦の90%以上が抗体を持っていたが、近年は約70%に低下し、妊娠中に初感染する妊婦の割合が増えている。

 一方で妊婦に対する抗体検査や説明は積極的に行われていない。たとえ妊娠中に感染が判明しても、胎児の障害を防ぐ方法がないためだが、中には妊婦自身の希望や胎児の発育不良などで検査するケースもある。

 検査の結果、初感染が疑われれば、妊婦は大きな不安を抱える。マニュアルは、こうした場合に産婦人科医が妊婦のカウンセリングをどう進め、どんな対応をすればよいかを解説した。

 また、感染は子どもの唾液や尿に触れて起こることが多いため、全ての妊婦に感染予防策を早期に教育することを推奨。一般の産婦人科医からの相談に応じる専門施設の連絡先も掲載した。

 研究代表者の藤井知行・東大産婦人科 教授は「CMVの先天感染症は赤ちゃん300人に1人ぐらいいるのに、関心のない産婦人科医も多い。意識を高める必要がある」と話している。





引用元:
サイトメガロで研究班 初の対応マニュアル作成(47NEWS)