欧米では6月に結婚すると、生涯幸せな結婚生活を送ることできる、という言い伝えがあります。それを受けて日本でも、6月の大安の日は式場の予約がすぐいっぱいなるなど、6月は結婚式のイメージが強い時期です。
そんな6月に、これから花嫁になる人、まだ予定が無い人も、結婚前にブライダルチェックを受けておきましょう。

◆ブライダルチェックはどんな検査をするの?
普段、あまり産婦人科に行かない人にとっては、ブライダルチェックで一体どんな検査をされるのか心配、という声もよく聞きます。
ブライダルチェックとは、女性特有の病気があるかどうかを調べる婦人科系の検査を中心に、いくつかの検査を組み合わせた検診のことです。

ブライダルチェックは、病院やクリニックによって内容や価格、呼び名も様々で、検査項目は患者さんによっても違ってきます。一般的な婦人科検診に加え、「妊娠・出産」に直結した検査が含まれていることが多いようです。
参考までに、東京・千代田区にある丸の内クリニックのブライダルチェックの検査内容をみてみましょう。

検診名称:ブライダルチェック(参考:丸の内クリニック)
・内診
・子宮頸部細胞診
・経腟超音波
・基礎体温の測定と見方の指導
・STD検査
・風疹抗体
・トキソプラズマ抗体

一般的な子宮がん検診と、性病検査、風疹・トキソプラズマ抗体を調べる検査になります。
ブライダルチェックを受けることで、病気の症状が無い人でも、子宮筋腫や子宮内膜症、性感染症のクラミジア感染症などの疾患が見つかることがあります。上記の検査でこれらの病気が発症しているかどうかが分かるので、受けておくと安心です。


◆風疹抗体検査は必須!受けておいた方がいい検査は?
最近では、企業の健康診断で婦人科検診を受けている人や、市区町村の子宮がん検診や乳がん検診を受けている人も多いため、重複しないよう、子宮がん検診や乳がん検診以外の検査項目だけ受けたい、というような人も増えています。
妊娠を望む女性が受けておいた方がいい検査の中で、意外と知られていないのが風疹抗体検査です。風疹は妊娠初期に感染すると、妊娠週数でも変わりますが、妊娠1か月以内に感染すると、約50%の確率でお腹の赤ちゃんにも感染し、先天性の心臓病、難聴、白内障などの症状がある「先天性風疹症候群」になることがあります。

「先天性風疹症候群」は妊婦さんが風疹にかからないことが唯一の対策であるため、妊娠中は、風疹の抗体を持っているかどうかを産婦人科で検査をします。
十分な抗体をもっていれば、感染の心配はありませんが、抗体が無い、抗体が少ない場合、妊娠してからは予防接種を受けることができないため、人混みを避けて、夫や家族、職場の同僚など、周囲の人に予防接種を受けてもらい、お家に風疹を持ち込まないようにしましょう。


◆男性はどこで受ける?
ブライダルチェックは、男性の場合は主に泌尿器科で受けることができます。基本的には性行為感染症(例えばB型肝炎・C型肝炎・クラミジア・淋菌・カンジタ・トリコモナス・梅毒・ヘルペス・HIVなど)、血液検査(例えば肝機能・腎機能・貧血・風疹抗体など)、尿検査(腎機能)などです。
最近では男性と女性が一緒に行ける婦人科も増えてきています。その場合は精子精液検査なども受けられます。
いずれにしても、結婚後に妊娠を希望する場合、希望はするがすぐにではない場合、結婚はしても妊娠は望まない場合など、2人の希望(バースプラン)によって色々な検査を選べます。

結婚前のカップルにとって、ブライダルチェックは重要です。もし病気や不妊の原因が見つかっても、早期発見・早期治療ができる、というメリットがあります。2人で十分に話し合って、体調管理することが大切です。



引用元:
ブライダルチェックのおさらい どんな検査をするの?男性の検査は?(ヘルス(Mocosuku Woman))