松本市の信州大病院(本郷一博院長)は、新たに地下1階地上6階建ての「包括先進医療棟(仮称)」を、病院東側の駐車場スペースに建設する。不足していた手術室や集中治療室(ICU)の病床を増やすほか、周産期母子医療センターと信州がんセンターを移転させ内容を充実させるなど病院全体の機能を高める狙い。来年度中に着工し、18年4月の運用開始を目指す。
同医療棟は免震構造を採用し、延べ床面積約1万2千平方メートル。手術室などが入る北中央診療棟と接続する。14日に閣議決定した政府予算案に事業費が計上された。入札を控えていることから事業費の金額は明らかにしていない。
1階には、現在病院南側の県松本旭町庁舎に入っている信州がんセンターを移転させる。患者数の増加に対応し、化学療法を行う通院治療室を現在の24床から30床に増やす。2階には、現在10床のICUを14床に増やして移転する。
3階には、手術件数の増加に対応するため、現在12室の手術室を18室に増やし、増加分の6室を入れる。うち1室には、血管造影装置と手術室を組み合わせた「ハイブリッド手術室」を導入。もう1室には、脳神経外科が他大学や企業と共同で新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のプロジェクトで開発に取り組む「スマート治療室」を導入する。内視鏡手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」による手術増加を見込み、ダ・ヴィンチ手術に対応する部屋も増やす。
4、5階には、現在東病棟に入っている周産期母子医療センターを移転。4階は産科病棟で、リスクの高い妊婦を受け入れる母体胎児集中治療室(MFICU)6床を新設する。5階は新生児病棟で、現在12床の回復期治療室(GCU)を18床に増やす予定。不妊治療の体外受精(IVF)室も移し機能を高める。
6階には病棟、地下1階には磁気共鳴画像装置(MRI)をそれぞれ移す。
これにより病院全体の病床数も増える見込み。同医療棟への移転によって空いたスペースは、病棟の6人病室を4人病室にしたり、個室を増やしたりして、患者の療養環境の改善に役立てる予定だ。
引用元:
信州大病院が「包括先進医療棟」建設へ(信濃毎日新聞 )