少し前に『マタ旅』という言葉が話題になりました。マタニティー旅行、つまり妊娠中の旅行という言葉ですが、一昔前であれば、妊娠中は旅行を控えるのが普通でしたが、最近では、安定期に入れば旅行しても大丈夫というのが主流のようです。ここでは、妊娠中の旅行で気を付けておきたいことを、簡単に解説します。

◆妊娠中の旅行はいつまで行ける?
・遠出の旅行は妊娠8か月に入るまで

海外旅行や、遠出の国内旅行は、妊娠24週〜27週程度までと言われています。やはり妊娠週数を重ねていくと、早期破水などの早産のリスクも付いて回ります。妊娠後期に入ると身動きがとりにくくなることもあげられます。8か月に突入してから旅行を計画している場合は、事前に計画を練ってから、主治医に相談をしましょう。飛行機に搭乗する場合は、必ず主治医の許可を取りましょう。

また、8か月を超えて旅行に出かけたいという場合は、近場だったら宿泊をしても大丈夫でしょう。
ただし、深夜または早朝に出発・到着をするような強硬スケジュール等は避けましょう。余裕を持った計画で、ゆったりと行動できるのが望ましいですね。慣れている場所でも、自分は妊婦であることの自覚を持って行動しましょう。


◆妊娠中だからこそ楽しめることって?
・自然や雰囲気を満喫しよう

妊娠中の女性が旅行をする時は「テーマパークで乗れないアトラクションがある」「アクティブスポーツはご法度」など制約が出てしまい、楽しみが半減すると思われる方も多くいます。自然や風景を楽しむことや、乗り物に乗らなくても楽しめるアトラクションを選んで参加することをオススメします。変わった視点で楽しむことができますし、赤ちゃんが産まれてから連れてきてあげたいスポットや、赤ちゃん連れで楽しめそうなスポット探しをするのもいいですね。

・ホテルや旅館でゆったり過ごそう

妊娠中でも家事をしなければいけない、近所づきあいなどの面倒がたくさんあります。妊娠中特有の精神状態から、あらゆる事が億劫に感じることもあるようですね。こ
んな時はホテルや旅館でゆったり過ごしてみると良いでしょう。食事や寝具の準備をしないだけでも体が気持ちが落ち着くものです。1泊だけでも羽を伸ばして過ごすのもオススメです。


◆旅行中に気を付けること
・体調管理はしっかり、ハイリスク妊娠の場合は特に慎重に
ただし、最近の高齢出産の増加により、ハイリスクな出産が増えている、という背景があります。ここ数年、妊婦さんが、国内旅行先で人気の高い沖縄や、東京ディズニーランドに出かけ、緊急搬送されるというケースも増えています。
旅先で体調が急変した場合、お腹の子供や母体にとっては取り返しがつかないことが起こる可能性もあります。自分は大丈夫、と軽く考えず、しっかりとかかりつけ医に相談してから、旅のプランを練るようにしましょう。

・妊婦も加入できる旅行保険に加入

海外旅行の際には、妊婦もOKな旅行保険に加入します。他国では日本のような医療環境が整っていない場合がありますし、治療費が高額にのぼってしまうことも考えられます。日本語で会話ができるコンシェルジュデスクを持った保険会社を選ぶことも大切です。また、国籍取得の問題から、妊婦の入国を拒否する国もありますので、事前に確認しましょう。

・必須の携行品
妊娠中の女性が必ず持っていて欲しいのが、母子健康手帳と保険証、身分証明書と、通っている産婦人科の診察券・家族の連絡先を記載したメモです。母子健康手帳には、妊娠中の経過が記載されており、旅先での万一のトラブルにも即対応することができます。何かあった場合に、かかりつけ医と連携を取ることもできます。

引用元:
妊婦が旅先から緊急搬送されるケースが増加…『マタ旅』は、妊娠8か月まで!注意すべきことは?(ヘルス(Mocosuku Woman))