【北京・相本康一】中国山東省の警察当局は、乳幼児を人身売買していた地下組織の存在を突き止め、計103人の身柄を拘束、37人の乳幼児を救出した。廃棄された工場内に妊婦を集めて出産させる拠点をつくり、新生児1人当たり6万〜8万元(約120万〜160万円)で取引していたという。

 中国メディアによると、この組織は主に中国南部から山東省済寧市に妊婦を集め、出産させていた。男児は8万元(約160万円)、女児は6万元(約120万円)で買い取り、廃棄された病院の遺体置き場に隠していた。四川省や雲南省でも生まれたばかりの赤ちゃんを誘拐したり、家族から買い取ったりしていた。

 救出された乳幼児にはエイズウイルス(HIV)などの感染者も含まれ、健康状態は良くないという。37人のうち、身元が判明したのは3歳女児の1人だけ。売った側である実の親が名乗り出る可能性は低く、大半は福祉施設に預けられる見通し。

 一人っ子政策の影響もあり、中国の農村部では後継ぎや働き手として子どもを欲しがる人が少なくなく、組織的な人身売買や誘拐事件が後を絶たない。

=2015/01/16付 西日本新聞朝刊=


引用元:
乳幼児売買組織を摘発 中国、拠点に妊婦集める(西日本ニュース)