2015年の年始、RSウイルスの感染拡大は急減速して、年末の水準から一気に3分の1程度の水準まで下がっていると分かった。国立感染症研究所が1月14日に速報値を発表している。

 なお、はなと喉の風邪も過去最高の水準となっていたが、やはり大幅に減少している(せき喉の風邪の流行が過去10年で最高水準に、国立感染症研究所も注意喚起を参照)。

 年末年始に保育園や学校が休みとなって、感染者の大部分を占める幼児の感染が減少したからと見られる。

前週の3分の1に
 国立感染症研究所では全国約3000カ所の小児科の医療機関を対象として、RSウイルスの発生状況を継続的に定点観測している。

 1月14日に発表された国立感染症研究所の感染症疫学センターによる速報値によると、1月4日までの2015年第1週目、週の報告数は2427人となり、前週の7491人からほぼ3分の1となった。

 2014年は11月から12月にかけて、RSウイルスの感染拡大が5週連続で続いていた。過去最高の水準で、2014年の最終週に感染拡大の傾向は止まっていた(RSウイルス拡大が減速、はな喉の風邪も増えず、国立感染研が2014年第51週データ速報を参照)。この年末年始は転換点となった。

大阪府で多いが水準は低く
 RSウイルスの報告数は全国的に減少傾向が見られている。

 最も多かったのは前週まで北海道となっていたが、大阪府の211人となった。報告数の水準も前週に最も多かった北海道の592人から比べると大きく減っている。北海道のほか、福島県、兵庫県、愛知県、埼玉県で100人を超えている。

 国立感染症研究所のこれまでのまとめでは、年齢別では、およそ7割が1歳未満となっている。赤ちゃんの感染拡大が年末年始で一挙に減ったものと想定される。

 RSウイルス感染症は2003年の感染症法改正から報告の対象疾患となっている。2014年は、報告数の多かった2012年、2013年を上回る流行が続いていた。

はな喉の風邪も3分の1の水準に
 RSウイルスのほか、せきや喉といった呼吸器系の風邪についても4分の1から3分の1程度の水準に減っている。喉の痛みや炎症を起こす「A群溶血性レンサ球菌咽頭炎」は、1医療機関当たり0.74人となり、2014年の第52週の2.89人から減った。「咽頭結膜熱」も0.21人と、前週の0.65人から3分の1程度に減っている。

 今後、保育園や学校が始まり、感染は再び増加傾向に転じる可能性もある。例年の傾向からすると、全体の感染者数の水準は低くなっている。流行期にはあるので、人ごみに近づかない、マスクをするといった対策は続けるのが賢明だろう。



引用元:
RSウイルスは急減速、はな喉の風邪は減少傾向に、国立感染研が2015年第1週データ速報「A群溶血性レンサ球菌咽頭炎」「咽頭結膜熱」も減少(Medエッジ‎)