出産前後の母子の生命を守る公立豊岡病院(兵庫県豊岡市戸牧)の「但馬こうのとり周産期医療センター」が完成し、記念式典が12日、同センターで開かれた。分娩(ぶんべん)や新生児の診療体制を拡充し、出産リスクの高い母体や新生児に高度医療を提供する。地域医療の向上につながると期待される。

同センターは同病院に隣接。鉄筋コンクリート造り4階建て、延べ床面積約5400平方メートル。分娩室4室、陣痛室5室、産婦人科病室44床がある。従来からある新生児集中治療室(NICU)6床に加え、NICUで治療を受けた新生児をケアする回復治療室を新設。外来部門は産婦人科が19日、新生児科は2月2日に供用開始する。

 総事業費17億4500万円のうち、計2億9300万円を但馬の3市2町が負担。地盤調査の再実施や入札の不調により、完成は当初予定より約2カ月遅れた。

 センター開設の背景には但馬地域の産科医不足と、それに伴う医師1人当たりの負担増がある。これまで但馬内で出産可能な病院は同病院と公立八鹿病院(養父市)の2カ所のみ。分娩の多くが豊岡病院に集中していた。同病院は本年度、センター完成を見据えて産婦人科医1人を増員している。

 式典には地元自治体の首長ら約70人が出席。公立豊岡病院組合の佐藤二郎管理者が「適切な医療を受けられない地域に人は住まない。安心して子どもを産める環境づくりに、最大の努力を積み重ねていく」と決意を語った。

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引用元:
豊岡に周産期医療施設完成 リスク解消期待(日本海新聞‎ )