早産など母子の危険性が高い「ハイリスク出産」に対応する但馬の周産期医療の拠点施設「但馬こうのとり周産期医療センター」が完成し、豊岡市戸牧の公立豊岡病院本館東隣の同センターで12日、記念式典が行われた。産婦人科は入院部門が今月16日から、外来は19日から稼働する。

 県と但馬3市2町の協力で、耐震構造の鉄筋コンクリート4階建て(延べ約5420平方メートル)を整備。豊岡病院本館とは各階で渡り廊下で結ばれた。低体重児などハイリスク出産に対応するため、新生児集中治療室(NICU)や回復治療室(GCU)などを設置した。

 産婦人科外来診察室を増室するとともに、新生児外来を新設し、出産前後の周産期外来機能を充実させた。さらに患者のプライバシーに配慮し、産婦人科外来を女性専用ゾーンとして他のエリアと区分。外来の待合エリアに畳コーナーや授乳室を設置し、安心して受診できる環境に整えた。事業費は17億4500万円。

 センターのテープカットとくす玉開きの後に開かれた式典には、事業費の一部を負担した但馬各市町や病院、工事関係者ら約100人が出席。公立豊岡病院組合の佐藤二郎管理者は「センターの役割を果たすために最善の努力をする」とあいさつした。出席者は最新の機能を備えた真新しい館内を見学した。

 医師不足などの影響で、但馬で出産できる医療機関は現在、豊岡病院と公立八鹿病院(養父市)の2カ所しかない。


引用元:
「ハイリスク出産」に対応、但馬こうのとり周産期医療センター完成 兵庫(産経新聞)