【女性からのご相談】
結婚して半年が過ぎたので、そろそろ妊活を始めてみようと思っています。でも、これまで特に健康を気遣った生活を送ってこなかったため、健康管理ができるかどうか不安です。妊娠中はどんなことに気をつけて過ごしたら良いのか教えてください。

●A. 禁煙、禁酒が原則です。薬の服用にも注意し、お腹に負担のかかるような激しい運動もなるべく控えましょう。

ご相談ありがとうございます。健康・美容ライターのMAKIです。

妊娠すると、自分一人の体ではありませんから心配や不安も出てきますね。お腹の赤ちゃんはママから栄養をもらって成長するため、ママは健康に気を使う必要があります。

そこで今回は、産婦人科クリニックで紹介されている、妊娠しやすい体質づくりのために必要な生活習慣や、妊娠中に見直すべき生活習慣、注意点などをまとめたいと思います。

●妊娠中に注意すべきこと6つ

●(1)タバコをやめる

赤ちゃんが欲しいと思ったらタバコはすぐにやめましょう。

タバコの主成分であるニコチンは、胎盤や子宮の血管を収縮させ、胎盤の血流を減少させるため、流産、早産、発達遅延などを引き起こすリスクが高まります。また、受動喫煙にも注意しましょう。

●(2)アルコールをやめる

アルコールを毎日摂取すると、赤ちゃんの中枢神経系に影響を及ぼし、発達障害を招くリスクが高くなります。また、胎児性アルコール症候群を引き起こしかねません。

●(3)薬の摂取に注意

妊娠中、そして授乳中は薬やサプリメントの服用には注意が必要です。自己判断は避け、かかりつけの医師や薬剤師に必ず相談してから服用するようにしましょう。

例えば、湿布なら、「貼り薬だから影響は少ないだろう」という自己判断で使用してしまう人もいらっしゃいます。しかし、湿布剤の消炎鎮痛成分は、動脈を収縮させる作用があるため、胎児に不整脈を引き起こす可能性があります。

一方、持病で常用している薬がある場合、自己判断で服用を止めないようにしましょう。

●(4)サプリメントの摂取に注意

「薬は副作用があるから注意するけれど、サプリメントなら大丈夫だろう」と思われる人も多いのですが、過剰なサプリメントの摂取によって胎児に影響を及ぼす栄養素があります。ビタミンAなどの脂溶性ビタミンは過剰摂取で奇形のリスクが高くなります。

また、ハーブティーは健康に良さそうですが、妊娠中には禁忌のものも多いので、自己判断で飲むのは避け、産婦人科医師か薬剤師に相談しましょう。

ただし、葉酸のサプリメントは、妊娠初期に摂取することで二分脊椎や神経管閉鎖障害のリスクを低減させることができますので、用法用量どおりに服用することが推奨されています。

●(5)激しい運動はなるべく避ける

妊娠初期(目安は11週まで)は流産の可能性があるので運動は控えましょう。安定期に入れば運動できますが、軽いウォーキングやスクワットで十分です。ハードな運動は控えるようにしましょう。

●(6)感染症対策を行う

妊婦になると風邪などの病気になっても胎児への影響を考慮し、薬を服用できないことがあります。風邪やインフルエンザの流行時期はもちろん、それ以外の時期でも人混みに入る機会があれば、マスクを着用、手洗いうがいを励行して感染症対策を行いましょう。

また、犬や猫の糞や生肉、生ハムなどに存在する寄生虫『トキソプラズマ』の感染にも注意が必要です。

トキソプラズマ感染症になると、健康な成人の場合は軽い風邪に似た症状ですぐに治りますが、妊婦の場合は早産、流産の危険があります。さらに、胎盤を通して胎児が感染した場合、『先天性トキソプラズマ症』を発症する可能性があります。

生肉などの加熱していない食材は避け、妊娠前から飼育していたペット以外の動物には安易に触れないようにしましょう。


引用元:
プレママは要CHECK! 妊娠中に注意すべきこと6か条(マイナビニュース)