■ボールドウィン忍さん(38)

 来月、第2子を出産予定で、おなかももうだいぶ大きくなってきました。長女の時は妊娠判明から出産までずっとアメリカで過ごし、今回は、妊娠判明から最初の1カ月は日本で、残りはアメリカでの生活になりました。

 苦労するのは、つわり中の食べ物。長女の時はアメリカ人の義母から、クラッカーとジンジャーエールを勧められました。クラッカーは空腹を抑えることができ、ジンジャーエールには胃腸の働きを良くするしょうがと、胸がスッとする炭酸が入っているから良いということでした。でも、聞いただけで気分が悪くなり、ほとんど何も食べられない日が続きました。

 第2子妊娠後、日本滞在中は梅干しのおにぎりやオレンジの果汁入りゼリー、そば茶など、さっぱりしたものがすぐ手に入り、何とか持ちこたえられました。食べ物のにおいに敏感になり料理をする気になれないときも、スーパーやコンビニで様々な種類の総菜を買うことができました。

 ところが、アメリカに戻った後は、出来合いのものといってもフライドチキンやタコス、ハンバーガーなどしかないため、結局、食事は果物やトマト、きゅうり、セロリ、ヨーグルトなどが中心に。看護師さんや医師からは、紅茶にしょうが汁をまぜてジンジャーティーにして飲むと胃腸に良いと勧められました。

 アメリカの妊婦検診では、健康保険でカバーされる通常のメニューに、出生前診断が含まれています。11〜13週のころに超音波(エコー)と血液検査で、ダウン症と18トリソミーの確率を調べます。この検査の結果、確率が高いと羊水検査を勧められ、その結果が陽性だと確定診断になります。妊婦は説明を受け、診断を受けますが拒否することもできます。

 出生前診断がある一方で、妊婦健診でのエコー検査の回数は日本と比べ少ないようです。日本では検診のたびにエコーでおなかの中の赤ちゃんの様子を見せてもらえて、写真もアルバムになるほどもたまると聞きました。アメリカでは健康保険会社が必要な医療費しか支払わないこともあり、通常のエコーは妊娠中3回で、高齢出産の人は4回が限度です。それ以外の検診では、問診と尿検査、機械をおなかにあてて胎児の心音をきくだけで、日本と比べるとかなりあっさりしているように感じます。



引用元:
つわり中のおすすめは… 世界の子育て・アメリカ編(朝日新聞)