前立腺がんとの診断を受けた男性について、診断後の運動と死亡率の関係についての調査が行われたところ、運動で生存期間が延びると分かった。

約4600人を追跡調査

 スウェーデンの研究グループが、がんの予防分野の専門誌、キャンサー・エピデミオロジー・バイオマーカーズ・アンド・プリベンション誌2014年12月19日号オンライン版で報告した。

 研究グループは、4623人の前立腺がんの一部分にがんが存在していた人について、1997年〜2002年のデータと2012年までの経過観察のデータを解析した。

 561人が何らかの理由で死亡、前立腺がんによる死亡は194人だった。

 運動の状況と死亡までの期間との関係について解析した。

前立腺がんによる死亡率も減少

 結果として、1日5時間以上のレクリエーション的な身体活動を実施していたり、1日20分、ウォーキングまたはサイクリングを行っていたり、1日1時間以上家事労働または運動を行ったりしていた人は、活動量が少なかった人と比べて、すべての原因による死亡率が63%〜74%の範囲にあり、死亡率が低いと分かった。

 前立腺がんが原因の死亡に限った場合でも、1日20分以上ウォーキングまたはサイクリングを行ったり、1日1時間以上運動を行ったりしていた人は死亡率が61%〜68%の範囲になり、やはり低下していると分かった。




引用元:
前立腺がんの生存が運動で伸びる、ウォーキングやサイクリングが意味あり(Medエッジ)